2021年12月25日土曜日

EDIROL PCR-30を分解してみた

 ローランドのサブブランドだったEDIROLのPCR-30 MIDI KEYBOARD CONTROLLERを持っていたのですが、しばらく使わないうちに鍵盤が全く反応しなくなってしまいました。鍵盤以外のスライダーとかボリュームとかはMIDI出力するので鍵盤だけダメになっているようです。試しにぐりぐりと強く押し込むとたまにMIDI出力します。どうやら接触不良になっているようです。とりあえず設定がどうなっているか分解して見てみることにします。



裏面はこんな感じ。ゴム足とかで隠されているネジはないので見えているネジを全部外します。


開けるとこんな感じです。


メイン基板は100ピンと120ピンのQFPなICが載った両面基板です。100ピンの方はローランドのロゴが入っています。単純なMIDIコントローラーなんでシンプルなマイコンな気がするんですが何かカスタムする要素があるんでしょうか? 120ピンの方はたぶん鍵盤をスキャンするためのポートな気がします。


鍵盤を外すとこんな感じ、PC用のメンブレンキーボードと同じ仕組みな感じです。1か所に2個づつあるのはストロークの深い接点と浅い接点の時間差を測ってヴェロシティ―を検出するためでしょう。


めくってみるとカーボンパターン(?)と導電ゴムの接点だと思います。
ここの接触が悪いと思われます。エタノールで拭いてみたところ多少良くなった気がしますが実用レベルに戻るほどは改善しませんでした。


そして最終的にはあきらめです。接点の数が大量にあるので根性で何とかするのは無理です。だいたいこのPCR-30はまっとうな方法ではWindows10では動作しません。専用ドライバーが必要なんですがローランドはとっくにサポートを終了してしまったので対応ドライバーがないのです。ローランドはマルチクライアント対応など高機能なドライバーを提供していますが動かなくては何にもなりません。OSの標準ドライバーでも動作するように設計して欲しいです!
というわけでこれは廃棄が決定しました。




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